blog-水そしていろいろなものとともに-

NESTさんとご縁の話 続

むしむし暑い日が続きますね。

結構からだに堪えます。

そんな日も、NESTさんに来るとエネルギーがチャージ出来ます。

 

NESTさんでの展示が決まって

搬入まであと半月となったある日

最終下見と友人の作品を見るためにNESTさんへ

坂を上っていると

坂を下ってくる女性に見覚えが。

何年ぶりかのMさん。

MさんはNESTの近くをよく通るそう。

その日、そのMさん宛にNESTでの展示の案内を投函してきたばかり。

なんだ~会うなら手渡しできたねって(笑)。

でも結局、私は彼女の古い住所に送ってしまって届かずに

後日戻ってきたのです。

あの日に会えたおかげで

お知らせできたのです。

 

展示が始まって

たまたまNESTにいた日

またそのMさんがやってきて

『じゅんちゃん、DM届かないよ』って

そこで新しい住所も聞くことができました。

NESTさんのおかげで

Mさんとのご縁復活です♪

 

それからもう一つ、二つ

搬入を終えて

坂を下っていると

坂を上ってくる女性に見覚えが。

日本画家Y先生の奥様でした。

奥様もお教室を持って教えてらして、その帰りだそうです。

なんともご自宅がすぐそこ。

私が額縁の箱を持っているのを見て

『なに?NEST?』と

奥様の口から『NEST』と出て

私はびっくり。

搬入を手伝ってくれた連れをほったらかして

おしゃべりを続けます。

なんとも、NESTさんのことは良くご存じで

お嬢さんがバイトをしてたこともあるし

NESTさんとは家族ぐるみのお付き合いなんですって。

『NESTにいるなら家にも寄って』とおっしゃって下さいました。

電話して、と電話番号も教えてくれました。

まだ、ちょっと敷居が高くてお邪魔していません。

 

その次の日が展覧会初日。

午後からNESTに行くと

そのY先生が夫妻で朝いちばんに見に来て下さったとのこと。

有難いことです。

感激しました。お会いしたかった!

折を見てお礼を伝えようと思いました。

 

そうしたら~。

その2,3日後

NESTへ向かう坂を上っていたら

坂を下ってくる見覚えのある男性が(もう笑ってください)

そうです、日本画家Y先生!

『Y先生!先日はNESTでの展示に来てくださってありがとうございました!』

と声をかけます。

Y先生とNESTさんとのご縁のお話を少し伺った後に

丁寧に作品についての批評をしてくださいました。

これからお出かけの時に足を止めて…。

本当にうれしい時間でした。

私のように無所属で活動している画家にとって

貴重なご意見です。

本当に感謝です。

 

ご縁に感謝。

今度あの坂で会うのは誰でしょうか(笑)。

 

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nestとご縁の話

先日7月2日からGALLERY NESTさんでの個展がはじまりました。
すでに足を運んでいただいている方もいらっしゃって、ありがとうございます。

この素敵なギャラリー&カフェのNESTさんには

導かれて来たのだなあ、と感じることが

多々あるので

ここで書きたいと思います。

 

まずはNESTさんとの出会いから

それは10年以上前になるだろうと思います。

当時私はある劇団の美術の仕事をしていました。そこで働いていた上司に連れられやってきたのが最初です。

素敵な空間で、うっとり。

でも、その後展示のお話をいただくまで訪れたのは1,2回…

駅からちょっと歩くからね。

それでも私の中にNESTさんの素敵な空間はどこかにずっとあって

いつかあんなところで展示ができたら嬉しいな、と思っていました。

 

月日がどんどん過ぎて(笑)

その劇団の仕事も辞め何年も経ち

NESTさんを教えてくれた上司とも

2,3年はご無沙汰していました。

ある日、その上司に少し似た人が歩いていて

あ、お元気かしら…と思い出していました。

そうしたら!そのあと1分もするかしないか、当の本人が歩いて来るではありませんか!

驚いた私はおかしなテンションでその元上司に再会。

お互い急いでいたので、また今度ゆっくり!と言って別れました。

 

そうしたら!なんと次の日もばったりその元上司に別の場所で会ったのです。

もう、本当にびっくり。

その元上司は、ご縁があるのよ。とにこやかに返してくれました。

そして、今度は約束をして会いました。

そこで、彼女からNESTさんでの展示のお話を聞かされたのです。

 

どこかに良い作家はいないものかと、NESTさんから相談をもちかけられたそうで

『天内さんのこと紹介してあるから』と言ってくださいました。

本当にうれしいお話。

しかも、ちょうど

いわゆる四角い空間のギャラリーではなくて

生活に近いような空間での展示を今年やりたいな、と思っていたところでした。

カフェでやることも視野に入れ、

いくつか見て回ったりしていました。

そんなタイミングでのお話。

やるに決まっています(笑)。

 

スケジュール的に少々冒険もありましたが

無事、先日搬入を済ませることができました。

助けていただいた方々には本当に感謝です。

 

これが私とNESTさんとの出会い。

 

ここからまたご縁のお話は続きますが、それはまたあらためて。

 

雨でも、晴れでも、また変わりやすいお天気の日はその雲の移り変わりさえも

綺麗だな、と思える素敵な空間です。

是非、お誘いあわせの上お越しくださいませ。

 

 

旅する水

残暑お見舞い申し上げます。

毎日毎日暑いですね。

 

今年の気温も湿度も高い夏

来月の展示がなければ私はとっくにバテてダラダラしていたでしょう。

銀座三越・アートスペース∞での展示は9月4日からです。

この展示を控えていることで

なんとか気力で持ちこたえている気がします。

 

この展示に向けてのコメントを提出することになって

すぐに『旅する水』という言葉が舞い降りてきました。

 

旅する水

 

水は旅をする。

様々な土地で、様々な顔をみせる水。

そんな水に出会いたくて

私も旅をする。

 

心に響く水に出会い絵筆をとり、

そうしてうまれた作品たち。

 

水を描くようになってからは、旅に出る目的は水に出会いに行くのがほとんど。

他の目的があることだって、もちろんありますけどね。

4年くらい前には、

個展ひと月前を切っているのにどうしても四万十川の水を描いてみたくて

思い立って四万十川に行ったり

絵を描くことの原点に返りたくて

伊勢神宮・五十鈴川に行ってみたり

近いところでは

静岡県の柿田川がお気に入りで

一年に何度か行きます(時々桜家の鰻付き)。

今年春には沖縄の竹富島、石垣島、西表島に行ってきました。

振り返るといろいろいってます。

 

そして今回は

静岡の柿田川、

沖縄の島々で出会った水たちの新作も幾つか展示予定です。

 

きっとまだ暑さが厳しい折とは思いますが

お近くにお出掛けの際はお立ち寄りください。

 

天内純子日本画展

2013年9月4日(水)~10日(火)

銀座三越8階 アートスペース∞

10:30~20:00 最終日16:00迄

 

 

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美しい色材・紙の話

だいぶ涼しくなって秋らしくなってきました。

裏の柿の木の葉が色づいてきたかと思っていたら

今朝はもうだいぶ落ちて実が目立つようになっています。

日ごとに季節のうつろいを感じます。

 

気が付けば、グループ展ももうすぐ。

今回のテーマは、-今感じること 考えること そして 「これから」について-。

何を描くかを決めてから描く紙や色材を決める、といういつもの視点ではなく、

何で描くか、そこから描くものを決める、という方法をとることにしました。

そう思うようになったのは、3.11以降、ひとつひとつの出会いをより大切にしたいという思いから。

人と人だけでなく、ものとのご縁もとてもありがたく感じるようになりました。

そんな中で出会うことができた紙や色材を大切に使いたい、その美しさをどうにか掛け合わせることができるかを、今回は試みました。

 

前のブログで紹介した本『美しいこと』に登場する高知県の吉岡さんが漉く紙。

この本を読んだ時に、これは実物を見てみたいと思い、日本橋の「かみ屋」さんへ行きました。

楮を栽培するところから手がけたその紙は、今まで見たことのない美しさを持っていました。

柔らかく優しい風合い。薄くて柔らかいその紙は、絵画用には使うのが難しそう・・・。

でも、厚さの違う3枚を購入しました。

帰宅してもう一度紙を広げてみると、紙に木目が!

お店では気付かなかったその木目は、紙を漉いて天日干しする際の木の板の目。

まるで水の流れのような木目。美しい!

これを今度のグループ展で使おうと決めました。

 

西表の色

夏の終わりに訪れた西表島。

そこは自然の生命溢れる島。

自然=必然。その太陽があり、水があり、土があって、その自然が育まれる。

その色も同じ。空の色、水の色、土の色、木々の色、葉の色、花の色、人の肌の色までも。

そんな自然の色のほんの一部、土とヒルギから取れた染料の粉を少し頂いてきました。

土も、ヒルギも、懐の深さを感じるやさしい色。

 

天然岩絵具

今からもう8年前(そんなになるのね)、アートセラピーを学び始めた頃、そこで共に学んでいたUちゃんから頂いた岩絵具。

亡くなったおじいさまが使っていたものだそう。

天然の松葉緑青と群青。

それから、もったいなくて少しずつ少しずつ使ってきました。

この絵具は魔法の粉。

うまく使うとその絵の質が何段も上がる(ような気がする)。

今回もこの魔法の粉、大活躍です。

 

色材、紙の美しさが響きあったら素敵ですね~。そこを目指します。

 

グループ展『pothook#5』、10月20日(土)からです。

どうぞご高覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2冊の本

あおと出会う
あおと出会う

6月になりました。

来週5日からいよいよ、横浜そごうでの展示です。

百貨店美術画廊での展示は初めて、準備期間約半年という中での制作でした。

期待と不安とプレッシャーと・・・

今までより一層様々な思いが頭をぐるぐるとめぐります。

そして作品の高い質を求められます。

高い質の作品を創り出すのには、私自身をよりシンプルに、頭にぐるぐるめぐる思いをクリアにする必要がありました。

そんな時、出会った本『美しいこと』。

輪島の塗師・赤木明登氏著。

『美しいこと』なんてシンプルで、ダイレクトなタイトル。

装丁も何か懐かしいような、深いような、それでいて明るい空気感が漂う写真。

何が書いてあるのだろうか、と本を手にとりしばし立ち読み。

『美しい』と感じること、『美しい』という概念について、そのようなことを考える所以について、

などが、著者が縁のあるものをつくる人を訪ねながら思いをめぐらせる形で記されている。

はじめの数行を読んだだけで、ぐんぐんと吸い込まれるような感覚。

直感的に私が求めている何かがこの先にあるような気がして、即購入。

この本を読み終える頃には、

私がどれだけ『水』を美しいと感じているのかをあらためて見つめることができて

よりシンプルな状態で作品を描くことが出来るようになりました。

本『美しいこと』との出会いに心から感謝です。

 

そして、読書魂にちょっとだけ火がついたのと

毎朝30分、接骨院で足首に電気をあてている間の時間ができたのとで

読みかけの本も読み終えることが出来ました。

この本もまた素晴らしいのです。

『一茎有情』という本。

染織家・志村ふくみ氏と詩人・フランス文学者・美術評論家の宇佐見英治氏の対談と往復書簡で構成された本。

この本は、私の絵を何度か見てくださったおじい様が

『40歳になるころまでに読んでみて下さい』と下さったもの。

文体や言い回しが私にとって難しく、今ではあまり使われないような漢字も多くて、読みたいけどなかなか読み進めないでいました。

けど、不思議なことに今度はどんどん読めるのです。

頭というより体にどんどん吸収されていくような感覚。

そこでは、色について、自然について、芸術について、言葉について、様々な事柄について

お二人の深い含蓄・研ぎ澄まされた感覚に基づいて語られていて

そのどれもが、私にとって泉のように力を与えてくれるのです。

きっとこれからも度々この本を開くことになりそうです。

この本が読み終えるころ、作品の制作も終えました。

この本を下さった、K様にも心からお礼を申し上げます。

 

言葉では表現しきれないものがあって絵を描いている私ですが

描くということについて、より深めたり、広げたりするのに、言葉の力をたくさん頂きました。

それが少しでも作品に反映していることを祈ります。

 

6月5日から11日まで

5、8,9,10日は会場に居ります。

11時くらいから18時くらいまでは居る予定です。

在廊日の上記外の時間にお越しの際は、直接ご連絡ください。

皆様の目に今回の『水』はどううつるでしょうか。

どうぞご高覧下さい。

 

 

 

 

 

 

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新しい年

あけましておめでとうございます。

2012年になりました。

2011年は本当に大変なことが起こり、そのことで様々な体験や感情を味わった一年でした。

それらをぎゅっと抱きしめ、糧にして新しい年を進んで行こうと思います。

 

皆様はどんなお正月を過ごされましたか?

私は二日から制作です(笑)。

1月16日より、横浜・関内のギャラリーミロでのグループ展の作品です。

昨年11月に久しぶりに訪れた静岡県清水町の柿田川と

同じく昨年3月、震災一週間前のこちらも静岡県の河津川でのスケッチを元に描いています。

 

震災後、しばらく水を描くことが出来ない期間がありました。

自分の描いている水を見ていると、どうしても津波の映像と重なってしまっていたのです。

でもそんな時、漁に早く出たいと語る宮城の漁師さんがTVで映し出されました。

津波の被害を直接受けた人が瓦礫の港でそう語るのです。

強く心を打たれました。

水を描こう、と想いを新たにしたのです。

 

2012年も水を描きます。

水を描くことを通して自分が、自然、地球の一部であることを感じていたいんだと思います。

今年も、展示の予定が決まっています。

6月には大きな個展を予定しています。

天内純子とその作品たちをどうかお見守りください。

 

2012年が皆様にとって素晴らしい年となりますように!

 

 

 

 

 

 

 

 

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こころあたたまる日

12月になりましたね。今年もあとひと月。

今年はいろいろなことがあって、特に早く感じます。

昨日2日は、真冬並みの寒さでしたね。

でも、私のこころはとってもあたたかでした♪

 

午後、銀座に出掛けました。

予備校時代にとてもお世話になった望月麻里さんと

友人の馬場敬一さんの展示が重なっている唯一の日。

バイト先のセール前の最後のお休み。

この日しかない!

と、寒さに負けず家を出ました。

最寄り駅の券売機の近くに立っていると

見知らぬ人に、今何時ですか?と聞かれました。

携帯を見て時間を伝えました。

今、時計というより携帯電話を持っている人がほとんどで

人に時間を聞いたり、道を尋ねたりする機会がぐっと減ったなぁって。

見知らぬ人に話しかけられたりするのが

ほんとに久しぶりで

こんな些細なことから簡単にコミュニケーションは取れるんだって思いながら電車に乗りました。

そして品川駅で乗り換えるのに電車を待っていると

隣で並んで待っていたおばちゃんが

これ、舐める?世界で一番小さな飴。イタリー製。そこの成城石井で売ってるよ。って

小さな小さな飴ちゃんをくれたのです!

時間を聞かれるよりも久しぶりの体験!!

子供の時は、そんなこともあったけど

大人になってから知らない人にお菓子をもらうなんて~

愉快でたのしくなりました。

飴も、大人のコーヒー味でおいしかった♪おばちゃんありがとう。

 

何だか浮かれた気分で銀座に到着。

麻里さんの個展会場へ。

そこにはやさしいやさしい空気が満ちていました。

麻里さんの植物達に向けるやさしい眼差しを感じる作品たち。

植物達の静かだけれどもたくましい生命力も感じました。

少し浮かれた気分にやさしい気持がプラスして

次の敬一さんの会場へ。

敬一さんの今回のテーマは『いのちのまんだら』

30のパーツをつなげてできるそのまんだらから、いのちはひとりひとりのものではなく

世界全体で、地球全体で育んでいくものなんだっていうのを受け取りました。

このお知らせが届いた時、IMONI ART PROJRCTでみんなが作った曼荼羅を思い出しました。

曼荼羅・・・すべてのものは繋がっている・・・一つ一つは大きな全体の部分・・・

そんなことを考えながら、その会場に流れているやさしいカリンバの音に懐かしさを感じます。

そう、そのカリンバはBUNさんの音だったのです♪

またここで繋がりました。

BUNさんには2008年の赤羽橋のレストランpino chikaでの個展のオープニングパーティで演奏をして頂きました。

BUNさんと敬一さんもお友達だったのです。

嬉しい驚きです。

様々な人との出会い、事柄は、私の曼荼羅の一つのパーツなんだなぁって

心があったかくなりました。

帰りの銀座の中央通りでは

気仙沼や陸前高田の子供たちのアートが光のオブジェとなって並んで綺麗でした♪

 

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グループ展に向けて

作品部分
作品部分

台風が通り過ぎて、急に秋めいてきました。

気が付けばセミももう鳴いていませんしね。

もうすぐ10月です。

 

今は10月末のグループ展『pothook#4』にむけて制作中です。

この『pothook』では、毎回テーマを決めてそれぞれの作家がそのテーマをもとに作品を発表します。

今回のテーマは

-文学X絵画-

自分以外が書いた文学作品からインスピレーションを得、作品を制作する。というもの。

私は、江國香織さんの『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』を選びました。

何年か前に一度読んでいて、もう一度読みたくなりました。

ここには、様々な女性が何人も登場し、そのそれぞれの視点からの描写に引き込まれます。

そして自分もその中のひとりのような感覚になったり

誰の感情にも共感できる部分があったり

描かれている女性は、一人の女性の様々な部分のような気さえします。

その中で、花や木がその人たちのそばにあります。

よく女性を花にたとえたりしますね。

花・・・植物たちもそれぞれの環境で生きていて、それぞれの魅力があります。

そんな植物達に、登場人物を重ね合わせて作品を制作中です。

 

いつもとは違う表現、技法に、試行錯誤しながらも楽しんで描いています。

 

他の作家さんの作品もとても楽しみです。

 

お時間ある方はどうぞ、ご高覧下さい。

詳細は、newsにアップします。

よろしくお願いします。

 

 

 

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『夏めきて』(私の好きなご縁のお話)

昨日11日から藤沢・長後のギャラリー、湘南くじら館さんでの展覧会始まりました。

日本画3人展『夏めきて』。

水にまつわる作品を描く女性作家3人による展示です。

夏が来る前、雨の日が多く『水』を身近に感じる季節に

ぴったりな空間になっていると思います。

お時間見つけて是非、お立ち寄りください。

近くのカフェ・KOBAさんの石釜パンもおすすめです。

 

この展覧会はくじら館さんの企画展。

くじら館さんが、セレクトした3人なのですが…

私と青柳さんは、大学の同級生。

くじら館さんはそれは知らずに、私達それぞれに声をかけていました。

私達が同級生だと知ると驚いていました(笑)。

そしてこれは搬入時に明らかになったこと

もうひとりの作家さん・伊藤さんとは同じ市内に住んでいて、

さらに同じ美術予備校の出身だったのです!

きっと今までもどこかですれ違っていたのかも知れません。

 

それからまだあります。

くじら館スタッフの小山田さんは、高校の先輩(大先輩)だったのです。

その高校は海が近く、環境に恵まれすぎて、頭がぼけるといわれていたけど

今もその評判は変わらないのかな?

あの頃毎日、海を見ていたことは

水を描くことに繋がっている気もします。

 

こういう繋がりがどんどん発覚する時って、

振り返ると

人とのご縁を大切にしつつ

自分の感覚にも耳を傾けて行動できているときのような気がします。

 

そして、そういういろんなご縁によって生かされていることを

あらためて感じる今日この頃です。

感謝です。

 

 

 

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水を描くということ

6月11日から30日まで、藤沢の長後で三人展があります。

素敵な一戸建てのギャラリー・湘南くじら館さんでの展示です。

相変わらず、水の絵です。

 

今回は、静岡県の河津町の河津川でのスケッチを元に描いた作品を主に展示します。

 

3月4日、満開の河津桜が映る水面や

春ならではの少し霞みがかった空気…

それらをスケッチに刻みました。

それから1週間後にあの大きな地震がおきました。

しばらく続く余震、計画停電、仙台に住む知人の安否が確認できない…。

絵を描く気持ちになるのに、時間がかかりました。

 

知人は無事でした。

自宅の1キロ手前まで津波が押し寄せたそうです。

幸い家は大きな被害はなく、避難所ではなく自宅で過ごせているそうです。

本当に無事で良かった。

 

気持が落ち着いてきて絵を描こうと思ったとき

目の前にあるのは描きかけの水の絵。

水…自分の水の絵を見ていると

どうしても、あの凄まじい津波の映像が頭をよぎる…。

水を描くことに抵抗を感じていました。

地震の前に描きたいと思っていた水のイメージと同じものはもう描けなくなってました。

あらためて水について想いを廻らせました。

私達人間を、人間が作ったものをいとも簡単に呑み込み破壊する力を持つ水。

それと同時に、あらゆるものの命の源で命を育む水。

その両面を感じているこの感覚を

画面に移していきたいと

想いをあらたに

制作をはじめました。

 

地震の前と後での何かが違う水の絵を

どうぞご高覧下さい。

 

 

 

 

 

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最近出会った本

近頃出会った3冊の本。

一つはyogaの先生おすすめの『禅的生活のすすめ』

戦争を二度体験されたベトナムのお坊様ティク・ナット・ハン氏の本。

呼吸や歩行、瞑想について書かれています。

まだ読み始めたばかりなので、感想はまたあらためて。

 

一つ目の本を探しているときに

他の2冊に廻り会いました。

『インスピレーションに満たされる365の方法』ウェイン・W・ダイアー著

『すこやかに おだやかに しなやかに』谷川俊太郎著

形態・表現は違うけど、私には同じメッセージが込められているように感じます。

心穏やかに、自分の内なる声に耳を傾け、自身を大切にすることは

周りの人を大切にすることに繋がると。

今の私にはそんなメッセージが聴こえてきました。

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スペース

年が明けてから、大掃除が私の中で流行っていて。

今まで何年も、要らない・使わない・もう使えない、

と分かっているのに捨てないでいたものが

こんなにあったのかと改めて見ると驚いちゃうくらい。

そして今日は粗大ごみの回収無事終了。

大きなゴミの処分の第一弾。

第二弾回収も近日中に地元のクリーンセンターに依頼するつもり。

まだまだ捨てられるものが、たくさんある。

もっと身軽になれる。

いらないものが減っていくと、その分スペースが広がってすっきり。

心の中にもスペースが出来たみたい。

 

そうそう、心にスペースが出来る感覚はヨーガでも味わえる。

頭を空っぽにして呼吸に意識を向けるだけで

心も体もかなりすっきりして、自分の内側のスペースが広がる感覚。

絵を描く前にちょっとの時間

静かな深い呼吸をする時もあります。

感覚が冴え渡るような感じで気持ちよく創作できるんです。

 

イライラしたり

悲しかったり

疲れているときは

大抵呼吸が浅いということにも気が付きました。

なので、自分がそういう状態だと気が付いた時には

一つ深呼吸してます。

 

大掃除とヨーガと呼吸で家も自分もクリーニング中です♪

 

 

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新しい芽

新しい一年がはじまりました。

昨年はみなさんにとってどんな一年でしたか?

そして今年はどんな一年になるのでしょうか?

 

昨年、はなうたアートのオープンのお祝いに胡蝶蘭をいただきました。

とっても可憐で美しい花たちがリズミカルに咲き

はなうたアートを彩ってくれていました。

その胡蝶蘭の新しい芽が

いつの間にか出てきていました。

何ケ月も静かに、ただそこにあったように見えて

しっかりといのちの営みをしていたんですね。

夏にはものすごい暑さにさらされていたにも関わらず。

植物の力って

自然の力って

すごいなぁって感激しました。

 

昨年は本当にいろいろなことがありました。

正直、あ~大変だって思ったこと

悲しいこともありました。

もちろん嬉しいこと

楽しいこと

感動したこともたくさんありました。

そんないろいろなことを全部栄養にして

この胡蝶蘭のように

新しい芽を出したいなぁって思います。

 

本年もどうぞよろしくお願いします。

皆様にとって幸多き年となりますように…!

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森とともに

森が水をつくるんだよ。

 

以前、高知県四万十川を訪れたときに

おじさんが言っていたことばを、思い出しました。

 

先日、友人の先輩のO氏に案内をしてもらって奥多摩に行って来ました。

奥多摩の秋は深まりつつあって

木々の葉が緑色から赤や黄色に変わろうとしている様子が

とても綺麗。

上を見て歩きたいんだけど

そんなことしたら転ぶのは目に見えてるので(実際、転びました)

足元を見て、山道を進みました。

山道は落ち葉でフカフカで、あなどれない。

必死で歩きながらも

頭の先から、足の先まで、体全体で森と水を感じた一日でした。

スケッチも2枚もさせてもらいました。(O氏、Kちゃんありがとう!)

 

岩から滴り落ちる水を口に含むと

のどを通り抜けてあっという間に体にしみわたるような感覚。

やさしい水。

森が水をつくっている、というのを実感。

 

その森には所々、放置されて荒れた植林の杉林があって

そのあたりはどんより暗くてさびいしい感じ。

ありのままの森は明るかったなぁ。

せめてこれ以上森が荒れずに

沢にはヤマメたちが気持ちよく泳いでいられますように。

 

 

 

 

 

 

 

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秋晴れの日に

11月3日は見事な秋晴れでしたね。

祝日でしたし、お出かけ日和。

私もお出かけしてきました。

 

出かけた先は

藤沢・大庭台墓園。

ちょうど一年前、友人がこの世を去りました。

 

ご両親が声をかけ、彼を偲んで集まった人の数は50人くらいだったと思う。

一周忌法要ではなく「偲ぶ会」として催されたこの会は

本当に本当に心温まる、忘れられない時間でした。

食事をしながら、一人一人が自己紹介をし、

彼との関係や思い出話をする。

それをみんながちゃんと聞いてる。

マイクはないけど、ちゃんと聞こえる。

あの場所にいた人たちの心がひとつになっていたのを感じました。

それぞれの思い出話に登場する彼は

公の心を持って人の声に耳を傾ける『聡』のその名の通りの人でした。

そんな彼のやさしい気持が、みんなの心にも伝わって

一人一人の話に耳を傾けていたのかもしれないと思いました。

この会は拍手で終わりました。

 

そして外に出れば、変わらずお日様がサンサンと照っていて

何だかとってもありがたい気持でいっぱいになりました。

 

ありがとう聡君。

 

 

 

 

 

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ありがとうございました

10月になりました。

お月様が綺麗に見えたり、

虫たちの声が耳に心地よく響いたり

秋の夜はじんわりと癒されます。

 

先週銀座での個展に足をお運びいただいた皆様、ありがとうございました。

個展をやるたびに思うことですが

皆様に見ていただき、ご感想ご意見をいただくことは

これからの創作活動の大きな力となります。

個展などの発表の場は

終わりではなく一つの過程であることを

今回も感じました。

 

次の展示は12月のグループ展。

横浜・鶴見画廊での『pothook』展です。

詳細はまたお知らせします。

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個展のお知らせ

神宮の森
神宮の森

九月に入って少しは朝晩に涼しい風が吹くようになりましたね。

それにしても、この夏は!!!暑かった~。

皆様はどんな夏を過ごしましたか?

 

私は、はなうたアートのワークショップ、そして個展準備。

とてもとてもアツイ夏でした。

 

今回の個展は、昨年旅した伊勢志摩で出会った水を描いています。

昨年のちょうど今頃、夏の終わり。

伊勢神宮に行きたくて、一人でふらりと行きました。

この旅では心揺さぶられる体験をいくつもしました。

スケッチもたくさんしました。

同じ川を何枚も描いたのは初めてでした。

 

この旅で

 

日本人であること

ひとりの人間であること

地球の一部であること

絵を、水を描くということ

 

心の奥深いところで

それらがすべて繋がっていったような気がします。

 

そんなことを感じながら描いた水たち

どうぞご高覧下さい。

 

個展  -水とともに-

GALERIE SOLにて

2010年9月27日(月)~10月2日(土) 

11:00~19:00 最終日17:00まで

 

GALERIE SOL

〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-10 第二蒲田ビルB1F

tel 03-5537-6960

http://www005.upp.so-net.ne.jp/SOL/

 

 

 

 

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夏を満喫

毎日たまらなく暑いですね。

暑いけど、私、夏好きです。

その理由のひとつが、花火。

どかんと打ちあがる花火を見るのがとても好きで、花火を見なければ夏は終われない、といった感じ。

昨年は、むりやり夏の終わりに熱海まで行って花火を見た、という次第。

 

今年はというと

地元鎌倉の花火がはなうたアートのアトリエから見えるかもしれない!

と期待していました。

でも見えないかも知れない…

打ちあがるまで分からない。

見える保障はないけど、それでもよかったらと何人かをお招きして

夜になるのを、アートな団扇を作りながら待ちました。

 

団扇は、絵具屋三吉オリジナルのAGリペルと薄い和紙を使って作りました。

AGリペルがつくる不思議なはじき模様にみんな釘付け。

それぞれ個性溢れる、花火みたいな団扇が出来ました。

あとは花火が見えるかどうか…。

 

ど~ん

きゃ~見えました!見事に見えました。

嬉しいのと、安心したのとで大騒ぎ。

ビールを飲みながらゆったりリラックスして花火を眺めることが出来ました。

蚊取り線香の匂いと海からの風にのって火薬の匂いもしていました。

 

夏を満喫した一日でした!

 

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はなうたアート

鎌倉・長谷でアトリエオープンします。

名前は『はなうたアート』

はなうたを歌っちゃうくらい

つくること、描くことを楽しむアトリエです。

 

江ノ電長谷駅からも近く、

風通し、日当たり抜群のこじんまりしたお部屋です。

 

こどもアトリエと大人も子どもも楽しめるワークショップ、大人のためのワークショップも考えています。

 

是非遊びに来てくださいね♪

 

http://hanautaart.jimdo.com/

 

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新しい場所

今日から四月、新年度スタートですね。

引越しした方も多いと思います。

 

ワークショップの会場として使わせてもらっていた、劇団ちろりんも引越しです。

とても古い稽古場は、たくさんの役者のさまざまな姿を長年見守ってきました。

演じる者だけでなく、脚本、舞台監督、音楽、美術、照明、さまざまなものが合わさってひとつの作品が創り上げられていきます。

そんな、いろんな人の創造性が交差する劇団の稽古場で、ワークショップをやってきたことは

本当に素敵な体験でした。

その稽古場は、老朽化のため移転です。

車を運転しない私にとって、新たな稽古場は遠い…

 

私も年明けから、ワークショップの新たな拠点を探し始めました。

それはそれは、なかなかの試練でしたぁ。

そして…

いい感じのアトリエオープンできそうです!

詳細は改めてお知らせしますね。

 

 

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星祭り

2月3日の節分に、近所のお寺の星祭りに行ってきました。

星祭り、というのは真言宗のお寺で催される、節分の厄払いのお祭りです。

生まれ年によって星があり、その星が年毎に黒・半黒・白と大きく三つの運に分かれます。

厄年の時は、星は黒。

つまり私の今年の星は黒。

4年前の本厄のときも、この星祭りで厄を祓いました。

気のせいかも知れないけど、このおかげで大きな不幸などもなく健康にすごせたので

今年も厄を祓うのと、最後の福引を楽しみに足を運びました。

 

その福引で、引いたのは、なんと焼酎の一升瓶!

普段、私も家族も焼酎を飲まないので、その価値が分からずにいたら

近くにいたおじさんが、困ってるなら交換してあげようか?って。

その焼酎の銘柄は『森伊蔵』薩摩芋焼酎の銘酒だそう。

3万円くらいするんだって。

もちろん交換しないで持って帰ってきました。

とっておきの日に開けることにします♪

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明けまして おめでとうございます

明けましておめでとうございます。

 

皆様はどんな年明けを迎えましたか?

私は、3日に友人と江ノ島神社に初詣に行ってきました。

そこでおみくじを引いたら…場号は一番、なんと大吉!

もしかしたら生まれて初めてかもしれません。

幸先良いです♪

厄年と大殺界らしいけど、良いこともありそうです。

 

2010年が皆様にとって(私にも)幸多き年となりますように。

 

 

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過去の記事(2008-2009)はこちら

http://mizu.dreamcraft.tv/